退職代行を利用して辞める時に、残っている有給休暇はすべて使えるのかという疑問を持つ人は多いと思います。
どうせ辞めるなら、残っている有給休暇はすべて消化してから辞めたいですよね。
とはいえ、多くの人が
「退職代行を利用した場合、有給休暇の交渉はしてくれるの?」
「確実に有給休暇を取得できるの?」
という疑問を持っているでしょう。
そこで今回の記事では、退職代行を利用した場合「有給休暇はしっかり取得できるのか」について説明していきます。
・ 有給休暇取得できるかは会社による
・ 退職代行は伝えるのが仕事
・ どうしても有給を取得したいなら弁護士へ
結論からいうと、会社によって取得できるかどうかは変わってきます。
3分ほどで読める内容となっているので、ぜひ最後までお付き合いください。
退職前に有給休暇は認められるのか
まず、退職前に有給休暇は認められるのかということですが、法律上は問題ありません。
有給休暇の取得は労働者の権利となりますので、しっかりと消化するようにしましょう。
会社側は「時季変更権」という権利を持っており、それを使えば有給休暇の時期を変更することは可能ではあります。
しかし、「時季変更権」が認められるのは、あなたが辞めることによって、会社が回らなくなり大きな損害が出る場合のみです。
例えば、「人手が足りないから」「引き継ぎに時間がかかるから」といった場合は認められないので、ほとんどのケースでは「時季変更権」を利用されることはありません。
したがって、退職する前には有給休暇の消化を忘れずに行いましょう。
有給休暇取得できるかは会社による
先ほど、退職前に有給休暇は取得できると説明しましたが、退職代行を利用した場合も
取得できるのかという点です。
結論としては、会社によります。
法律的には、退職前に有給休暇の取得は問題ありませんが、それを会社が承諾するかです。
良い会社だと有給休暇を消化してから退職することを認めますが、ブラックな会社だと、有給休暇どころか給料さえも貰えるのか怪しくなります。
退職代行業者に有給休暇の取得を会社に伝えるようにお願いすることは可能なので、まずは伝えるようにお願いするといいでしょう。
しかし、退職代行は伝えるまでが仕事で、交渉ができないという点もしっかりと覚えておいてください。
退職代行は伝えるのが仕事
先ほども少し触れましたが、退職代行は退職の意思をあなたに代わって会社に伝えることが仕事です。
どういう状況になっても、会社との交渉は行わないという点を覚えておいてください。
交渉できない理由としては、弁護士法違反の非弁行為にあたるためです。
そのため、有給休暇の取得も会社に伝えることしかできません。
もし、会社側が拒否してトラブルとなった場合でも、退職代行のスタッフが会社と直接交渉などに入ることはありませんので、覚えておきましょう。
退職代行によっては、トラブルになった場合、顧問弁護士を紹介しますとありますが、基本的に退職代行が弁護士に事件を紹介するのも法律違反になりますので、その点も注意しておきましょう。
>>退職代行は詐欺?弁護士法違反の非弁行為にならないか調べてみた
どうしても有給を取得したいなら弁護士へ
絶対に有給休暇を取得してから辞めたいなら、退職代行よりも弁護士の方が確実です。
意外と知らない人も多いですが、弁護士事務所によっては弁護士も退職代行の業務を行っています。
弁護士なら例え会社とトラブルになっても、そのまま交渉を行ってくれるので、安心してお願いできます。
そう考えると、退職代行サービスでは、間に入って交渉はできないので、トラブルなどを考えると弁護士に依頼するのが確実でしょう。
料金についても、弁護士事務所にもよりますが、安いところだと30,000円から50,000円で、引き受けてくれます。
もし、有給休暇を確実に取りたい人は、弁護士に依頼するようにしましょう。
また「【即日対応あり】弁護士によるおすすめ退職代行サービスをまとめてご紹介」こちらでは厳選した弁護士による退職代行サービスを紹介しています。
まとめ
ここまで、退職代行を利用した場合、有給休暇は取得できるのかについて紹介してきました。
有給休暇の取得は会社とのトラブルにもなりやすいので、退職代行だけでは解決しないことが多いでしょう。
・退職代行は交渉できない
・確実に有給休暇を取得したいなら弁護士へ
辞めるからには、有給休暇をすべて取得してから辞めたいと考える人も多いと思います。
もし、あなたの会社がブラックではないのなら、退職代行を利用して有給休暇の希望を伝えてもらいましょう。
退職代行によっては、有給休暇の希望を伝えるのに難色を示す業者もありますので、退職代行を利用する場合は、事前にあなたの要望が通るのか確認するようにしておきましょう。
ほとんどの退職代行サービスが、無料相談を行っているので、気になる人はまずお問い合わせをしてみてください。
退職代行を利用して、ストレスなく会社を辞めましょう。